太田道灌の銅像

新宿公園の一角にある銅像には、太田道灌の名前があった。室町末期の武将で江戸城を築いたことで知られる。
銅像の題材は、狩りの際に雨に遭った道灌が農家に寄って蓑を借りたいと言うと娘が山吹の花を差し出したとの故事による。道灌は腹立たしく思いつつ帰ったそうだが、後でこの話をすると和歌に造詣のある家臣が、後拾集に「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞかなしき」という歌があることを教えてくれ、道灌はその意味を知って恥じる思いになったそうな。