紅葉

山の上の方は紅葉している。ただし、木賊峠をめぐる林道は黄色が中心だ。この写真は色とりどりの場所を選んで撮ったのだが、それでも赤いのは少ない。黄色い葉はとても明るく見えるので、夏よりもむしろ明るい道に感じさせる。晩秋になり葉が落ちればもっと道は明るくなるかとも思いがちだが、案外、低い高度の日の光はなかなか道へは差さず、すぐに沈んでしまう日の短さと冷たい風とが合わさって、道とライダーを冷たく凍り付かせる。そういう意味で、林道を明るく感じさせるのは春の芽吹きの頃と、紅葉の今頃だろう。