曇りがちな天体観望会

20190910210957

こういう天気での天体観望会はなかなか苦戦する。天体望遠鏡の視野に散開星団などの特定の天体を導入するには、周辺の星も見えていないとよくわからない。そもそも、想定する天体が見えているのか雲に隠されているのかも、周囲の星々が見えていないと分からない。何とかようやく導入できたとしても、何人かが見たぐらいでやがて雲に隠されてしまう。困ったなあと思って空を見ていると、「あの星を見せて!」と、たまたま見えている星を指さされたりする。それを導入して見せてあげたとしても、ただの点像にがっかりされてしまう。「あの星は何と言う星ですか?」と、僅かな雲間に見えた星を指差して質問されるのも困る。1等星ならば何となくあたりが付けられるが、二等星ともなると難しい。しかも分かったとしても大抵は名前が無いから「○○座のβ星だと思います」などとクソ真面目に答えると、「はあ」などとつまらなそうに返されて終わる。やがてすっかり曇ってしまい、早めの終了を告げると、そこでも何となくがっかり感が漂ってしまう。