ウメの個性

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このウメの花は他のウメの木の花に比べてやや大輪で色も中心にかけて少し緑がかっていた。匂いも他に比べると甘い感じが強い芳香だった。こういう「僅かな個性」というものは集団の中で概ね好意的に受け取られるものだ。人間で言えば基本的に良い子で従順だけど少しだけ特徴があるような人。時には褒め称えられ尊敬もされる。それより少しだけでも尖った個性を持っていると、とたんに厄介者とされる。ウメの品種改良をする中でも、幾つも生まれた厄介者たちの中から程良い僅かな個性を持った品種だけがこの写真のように世に出て行くのだろう。