ミヤコザサ

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濃い緑色に白い縁取りがある去年の葉に、明るい緑色をした今年の新葉が覆いかぶさる。クマザサでなくミヤコザサ。
ところで、絶滅危惧種の鳥「トキ」の学名が「Nipponia nippon」であることは有名だが、ミヤコザサの学名は「Sasa niponica」、トキの学名の濃さほどではないが、ミヤコザサは学名的に言うとすれば、これぞ日本の笹である。 他にもざっと調べてみた。同じ植物では、春の雑草「ギシギシ」の学名が「Rumex japonicus」という。nippon ではなく japan の方が使われている。蝶の「ギフチョウ」の学名は「Luehdorfia japonica」、これも japan の方だ。動物では、近頃増えて食害が話題になる「ニホンジカ」の学名が「Cervus nippon」、一方、絶滅危惧種の「二ホンカワウソ」の学名が「Lutra lutra nippon」これらは nippon系 だ。更に、菌類の「シイタケ」の学名は「Lentinula edodes」というのだが、学名の元になった標本が取られたのが日本だということもあって、"edodes"は「江戸です」が由来だという説があるそうだ。