遠くの晴れ間

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リモート勤務というのは僕のような職種には縁の無い働き方というところだが、仕事で関連のある団体や企業ではリモート勤務が進んでいるようでもある。何かの用事が有って電話をすると、今日は出勤していません、と言われるもののすぐに折り返しの電話が来たりすることがある。聞いてみると今日はリモート勤務に当たっていると言われる。近頃ではリモート勤務が日常化して会社が無駄に広いことに思い至り、引っ越しをする会社があるという。中には東京から山梨県まで本社を移転するという会社もある。あの電通も本社ビルを売却するかも、というニュースがあった。
東京一極集中についてはこれまでも様々な弊害が指摘されてきたが、パンデミックの危険にまで指摘していたものは見たことが無かった。でも、昨今の様子を見ると東京一極集中が新型コロナウイルスへの対応によって少しは緩和される方向にあるのかもしれない。他の生物で言えば生息地の一極集中は伝染病による絶滅のリスクが高いことが言われる。例えば、天然記念物に指定されている鹿児島県出水市のナベヅル危険性はよく例に出される。新型コロナウイルスは死亡率が低いようだが、もしも強毒のウイルスが特定の企業でクラスタを発生させた場合、会社自体が存亡の危機になってしまう。人口集中している東京から所在地を移すとかリモート勤務で感染拡大を抑止するのはそういう意味で理にかなっていると言えそうな気がする。