水星

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24日に東方最大離隔になる水星を撮った。17時55分、櫛形山の上にまだ十分見えていた。僕が天文好きになったばかりの子供の頃、水星探査機マリナー10号が水星の写真を撮った。月以上にどっさりクレーターがあって、その後、そこに紫式部吉田兼好などの日本人の名前が付けられたという記事があったのを覚えている。特に紫式部は大きくて目立つクレーターだったで、そんな目立つ地形に名前をくれたアメリカは寛大だなぁと子供の僕は思ったのだった。2004年にも水星探査機メッセンジャーが詳しく調べた。水星のように小さな天体の場合は重力が小さいので周回軌道に入るのに技術的な難しさがあると聞いたが、メッセンジャーを打ち上げたアメリカはそれを成し遂げた。そして、日本とヨーロッパが共同で開発し打ち上げた水星探査機ベピコロンボが、あと5年ほどで接近し周回軌道に入るため、今まさに宇宙を飛んでいる。