眺めの散歩で

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コロナのためもあって遠出の散歩を控えていたのだが、昨日はかなり久しぶりに3時間を超える遠出の散歩をした。そういう時はカメラだけでなく水を持ったり合羽を持ったり上着を持ったりするので、リュックサックを背負う事になる。水は洗った600mlのペットボトルに入れ、良く晴れているにもかかわらず念のために合羽、午後は気温が上がると天気予報が言っているのに念のために上着を持つという、臆病なのか不合理なのか、そんなところがある。
近頃は余り歩いておらず運動不足は明らかなので、ちょっと登りになるとフラフラするほど息が切れてしまうし喉が渇く。とは言え、水をたっぷり摂ってしまうと後半に影響すると思ってケチケチと飲む。峠を越えて山村に出ると、花がたくさん咲いていた。こういう集落には綺麗に作り込んだ庭があって、しかも自分の家向き側だけでなく、家からは見えない通り側にも美しく見えるように造られている。自分のためだけでないことに労力や費用をかけるという文化が田舎には残っているんだなと思った。
再び山道に入り、息が切れた。歩いている人は少ないが、たまにすれ違う人の多くはマスクを着けていた。僕はとてもムリなので、前から人が来た時だけマスクをポケットから出して着け、挨拶を交わしてすれ違った後に取り外すということにした。やがて頂上を越えて景色の良い下りになった。最初の内は良かったが、そのうち膝の裏が痛くなった。こんなに短い時間のハイキングなのにもう痛くなってきたのかとがっかりした。下りでゆっくりと歩いていた老夫婦に追いついてしまい道を譲られた。僕が前になったが足が痛いので早く歩けるわけでも無い。でも、やがて抜き返えされるのもバツが悪いと思って、それなりに頑張って歩いた。だから、麓まで降りた時にはなんだかホッとした。
結局、水は半分も残ったし合羽も上着もただの荷物だった。家に帰ってから足を洗ったら気持ち良かった。

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