続き。
工事中だったり木の橋が腐っていそうだったりで市ノ瀬駅行きは結局断念、和平からはこの分岐を左へ登って行き、甲斐常葉駅を目指すことにした。地形図ではここまでの道と同じ1本線の表示。
ところが、登り出してすぐ、道は草ぼうぼうになった。これは先が思いやられる。
更に登ると、草は無くなり歩きやすくなった。落ち葉に覆われた道をよく見ると、ひび割れている古いコンクリートが見える。元々コンクリート舗装された道だったようだ。
しばらく歩くとコンクリート舗装の痕跡も無くなり、道はまっすぐで急な上りになった。道の中央は雨水に削られたⅤ字型の溝になっていて、ここだけ落ち葉が流されていて少ない。日影なので助かるが、2つ目の峠越えはつらい。
もうすぐ峠。
峠を越えてちょっと下りると舗装路、和平の側よりも日影が少ない道になった。整備された墓地が出て来て、遠く景色が望めた。
明るい斜面には茶畑があった。
木の隙間から、常葉集落にある旧下部小学校の校舎が見えた。20年ほど前に仕事で何度か来たのを思い出した。
更に下りると、常葉の街並みが見渡せる場所があった。旧下部小学校と旧下部中学校は高台に建てられている。
ようやく集落に下りて来た。花がきれい。
電車の時間に余裕があるが、次の下部温泉駅へ歩くには足りなそうなので、集落を散歩した。常葉の集落は久那土は違った雰囲気の街並み。
カメラ店だった店舗。食品や日用品の店だけでなく、こんな店もあった集落だ。旧下部町役場もこの集落にあった。
集落の所々に、本栖高校を示す看板があった。これは実在の高校でなはく、アニメ「ゆるキャン△」に出てくる架空の高校で、旧下部小中の校舎がモデルになっているそうだ。
ようやく駅に着いた。駅のホームでおにぎりを食べ、鳥の声を聞きながら電車を待った。
ピンク色が昨日掲載した経路。青色は行くはずだったけど工事中のため断念した経路。緑色は木の橋が腐っていそうなのでやめた経路。そして、赤色が今日掲載した経路。
曇り空で気温は低めという天気予報を信用して来たが、その期待はハズレて炎天下の峠越えになってしまった。しかも、工事中で経路の変更も余儀なくされ、前回よりも距離は短かったのによっぽど疲れは大きい散歩になった。
これで「身延線を散歩」はとりあえず終わり。続きを歩くとしても涼しい季節になってから。