集落の初夏

河岸段丘の下の方の段は、水面に近いので水が得やすいし田んぼが作りやすい。反面、大水の際に被害に合いやすいことになる。一方、上の方の段は水害の心配は減るが水が得づらいので田んぼでなく畑に利用される。また、上の方ほど日が当たりやすい。特に冬場には重要なことだ。というわけで上の方の段は住宅に利用され、下の方は田んぼになる。更に日当たりのことを考えると、南向きの面には日が当たるので農作にも住宅にも良い。
段丘の発達具合、川の蛇行の具合、山の高さや急峻さ、標高、道路、などなど、集落の状況は実に様々な要素が入り混じってその形成をしてきたわけだ。だから、集落を見ていると飽きない。