寒い日だった。昼前に外に出てみたら、薄暗く曇った空から雪が落ちてきた。ますます寒さを感じてしまい屋内に戻った。夕方になって日が差してきたので外に出てみると、頭の上に線が引かれたような雲の切れ目があり、南側が暗い曇り空、北側はすっかり晴れていた。
そんな天気のことを書いてからわざとらし話を繋げてみると、今日は「天気図記念日」だそうだ。1883(明治16)年、ドイツ人の気象学者エリヴィン・クニッピングの指導のもと日本初の天気図が作成され、以後天気図は1日1回発行されることになったという。
高校の頃、ずいぶん天気図を描いた。学校の部活動で地学部入っていたので、放課後の活動のときにNHKラジオを聴いて天気図を描くのだが、最初は思い通りにならない。天気図用紙にも何種類かあって、最初は地図の横に地名の一覧表が付いているものを使う。ラジオの放送を聴きながら、風向、風力、天気、気圧、気温を書き込む。集中しないと聞き逃すので、放送が終わるとどっと疲れる。次に、表に書き込んだ数値を地図の各点に書き込み、等圧線を描き込んでいく。これに2時間ぐらい要したりする。慣れてくると表が付いていない天気図用紙を使って、放送を聴きながら直接地図に書き込めるようになる。そして放送が終わってから10分ぐらいで出来上がっちゃうようになる。しかも2時間かけていた頃よりもずっと綺麗に見やすく描けるようになる。
慣れていないのは何も放送を聴いて描いている側だけではなく、NHKのアナウンサーにも言えること。丁寧にゆっくり喋ってくれていると思うと、後半が凄い早口になったりすることがある。あるいは、さっさと喋り終えてしまい、頭から繰り返して時間いっぱい喋る人もいる。新人アナウンサーのデビューの場として使われたりするのかな、などと思っていたら年配な声のアナウンサーが描きづらい放送をしてくれたりもする。
さて、僕は今でも天気図をさらりと描けるのかな。