ムクドリたち

夕方になると、まるで水中のイワシの群れのように空を飛び回る。群れ全体の形がグニャグニャと変化しながら遠ざかったり近づいたり、そしてねぐらのそばの電線にやって来る。いきなりねぐらではなく、その前に集合し整列する。どっかで見たような景色だ。やがてねぐらの木の中に入って行くが、しはらくの時間はギャーギャーと凄まじい騒ぎになる。これもどっかで見たような景色だ。たまになら良いが、これが毎日だからたまらない。