ススキの穂

日に日に涼しさが加わり、ススキの穂も開いた。「10月はたそがれの国」というレイ・ブラッドベリの短編集があったが、なるほど10月は日没時刻が日を追うごとに早まって、午後4時を過ぎると日差しに赤みがかかってくる。もう読んでから三十何年も過ぎてしまった。ブラッドベリが亡くなったときに、何かを読み直そうかと思ったけれど、そのうちに夏になってしまった。そしてもう秋半ば、たそがれはずいぶん早まった。家の中を探せばどこかにあるかな、見つけて読み直してみようか。