初冬のツマグロヒョウモン

昼食に出かけた店から出てきたところ、誰かの車のフォグランプのくぼみに「ツマグロヒョウモンのメス」が止まった。遠めからまず1枚撮影、そして2枚目はぐっと近づいて撮ろうとしたら飛んで行ってしまった。よたよたと飛んで行った。それが特徴らしい。でも、ツマグロヒョウモンの冬越しは成虫ではなく幼虫や蛹の姿で過ごすとのことだから、本当に元気が無いのに我慢して飛んでいるという状態だったのかもしれない。
我慢に関する言葉に「ガスが溜まる」「ガスが噴き出す」等がある。オナラのようでもあるが、「ガス」を「不満」に置き換え、(言葉)を加えると、「不満が(心の中に)溜まる」「不満が(激しい言葉となって)噴き出す」と、なんだか深刻なものになる。オナラが、ところかまわずという感じで、たまたま周囲にいただけの人が浴びせられてしまうように、どういうわけか激しい言葉を善意の人が浴びせられてしまうこともある。ガスは空気そのものだからややこしい。そしてガスは風に乗って周囲に散らばる。オナラの場合は時間や距離が薄めてくれるが、心のガスの噴き出しの場合は、噴き出して終わるわけではない。次第に濃くなることもあるし、不意に浴びせられた人の心に新たにガスが溜まってしまうからだ。
数日前から西ノ島で噴き出した火山が気になる。