三角点

公園の芝生にあった三角点。これは四等三角点だから格はだいぶん低い。三角点は、最初に一等三角点の網が全国に張り巡らされ、その中を細かくするために二等、三等、四等、という具合にだんだん細かく網が施され、全国に正確な地形図が出来上がった。だから格が低い三角点ほど数が多いわけだが、四等三角点は全国に七万個ほどあるようだ。ちなみに一等三角点は全国で千個に満たない。
数多くの三角点を設置・管理し、正確な5万分の1地形図を完成させた明治時代の偉業に敬服する。当時はもちろんGPSは無い。レーザーも無いし、自動車も無い。トランシーバーも携帯電話も無い。そしてコンピューターも無い。日本の地図製作というと、江戸時代の伊能忠敬が必ず取り上げられる。でも、測量の苦労から作図の苦労までも考えてみると、明治時代の5万分の1地形図作りだってすごいことだ。