川の流れから島のように突き出た石の上にダイサギがいるのを見つけた。そのまま居てよ、と思いつつカメラの電源を入れた。数秒後にカメラはスタンバイとなりファインダーを覗いてズームのレバーをUP方向に動かした。ダイサギはあっちを見たりこっちを見たりしていたのでちょうど良い感じのところを撮影した。デジカメだからたくさん撮っても良いのに、フィルムの頃の癖は抜けないものだ。それでいつも似たような角度のものばかりになりがち。そこそこのものが撮れてホッとして気を抜いたところで、ダイサギはバサッと音を立てて飛んで行ってしまった。一番カッコいいところを撮り逃した。
秋の、ありがちな夕暮れ
近頃、晴れの日が多くなった。
今日は、朝は北朝鮮のミサイルでJアラートが鳴ったり夕方は地震で揺れたりと慌ただしい日だった。Jアラートの時、僕は郊外を散歩中でスマホのブルブルでそれを知った。歩いていた集落には有線放送があるのだがJアラートとは繋がっていないようで静かなままだった。さてこういう時はどうしたらよいのかなとしばらく考えた。コンクリート護岸の川は溝なわけだからここに下りれば方向によっては爆風から身を守ることが出来るかもしれない。森の中に駆け込んでも、爆風や閃光が幾分かは弱まるかもしれないから少しは良いだろうか。そんなことなど考えたのだが、スマホに表示された注意地域は東北地方の件だったので、結局のところ僕は具体的な行動をとることなく散歩を続けていた。