タワークレーン

また鉄塔です。
甲府市役所の建設現場に大きなタワークレーンが組みあがった。1年ぐらい前だったかと思うが、タワークレーンのことを紹介しているテレビ番組を見た。
タワークレーンのオペレーターさんは、朝、建設現場に出勤すると、お弁当を持ってタワークレーンの操縦席へ登っていく。お弁当を持っていくということは、つまり昼休みも操縦席で過ごすわけだ。そして現場が終わりの時刻になると、空の弁当箱と一緒にタワーを降りる。変な話だが、おしっこも操縦席のある小さなキャビン内で済ますようだ。
想像すると、結構孤独な一日だ。キャビンの向きによっては直射日光が当たってつらい時間があるだろう。雨が降ってきたら孤独感は一層高まりそうだ。車のようなワイパーはあるのだろうか。これからの季節、にわか雨が降るだろうからそのときはザーザーとうるさいだろう。雷が鳴り出したら戦慄が走りそうだ。だんだん近づいてきたときは怖いだろう。と言って、降りるのもまた危険だし、、、。
その他は、地震が怖そうだ。地震と波長が合ったりして大きく揺れたらさぞかし怖いだろう。冬は寒いだろう。電気ストーブみたいなものが使えるのだろうか。しかも冬は日が短いから降りる前に暗くなってしまう。凍りつくような冷たい強い風が吹く中を、数十メートルもの高さから梯子を降りてくるのは、まるで冒険みたいだ。
考えるほどに厳しそうな仕事なのに、なぜか少し羨ましさも感じてしまう。