赤富士

今日は赤富士が見られた。
ところで話はまったく変わる。博展映像の業界では、再生用の音響機器や映像機器が数多く使われる。20年ぐらい前からは、回転系のメカが壊れ易いということで「なるべく回らない機種」へ入れ替えが進められてきた。
音響機器のメディアは、オープンリールデッキからカセットデッキ(DATや各ローカル機等)を経て、CD-R、そしてハードディスク、メモリーカードへと入れ替わってきた。動画映像機器のメディアでは、フィルムから始まり、磁気テープ(Uマチック→VHS)へ、そしてレーザーディスクを経てメモリーカードとなった。その映写も、映写機→ブラウン管→リアプロ→プラズマや液晶、ビデオプロジェクタとなった。なるべく回らない、なるべくメカが無い方向への進化だ。メモリーカードを使った音響機器や映像機器は「普通に使っていれば壊れない」とよく言われる。
ところが昨日、僕の職場でそのトラブルが発生した。その機器はフラッシュメモリーを使って映像再生をするのだが、いつも同じ所で映像が止まってしまうというトラブルだ。プレーヤーにはどうやら異常は無さそうだ。なるほど「普通に使っていたから」「壊れていない」わけだ。今度はアダプターからコンパクトフラッシュを取り外してパソコンで再生してみた。するとやはり同じ所で映像が止まった。とすると、MPEGファイルが壊れているかメディアのセクタ不良が発生したのだろう。(フラッシュメモリーにセクタというものがあるのかどうかも分からないが)
さて対処だが、ファイルをコピー出来れば何とかなるだろうと思ったのだが、コピーするとパソコンが固まってしまう。固まらなくても、「できません」的な警告が出る。PCを替えてみたり違うOSを使ったり、違うソフトを使ったりで1時間以上も格闘し、ようやくコピーができた。メディアは同じものを使い、再びプレーヤーに入れて再生してみると、何事もなく再生ができた。
メモリーカード再生しているだけでもこんなトラブルが出ることを初めて体験した。「回らない機器」に安心し切っていたが、機器の傍にバックアップを用意することにした。