あの大事故から1年以上が過ぎた。それまでの僕は、天井が落ちてくるかもしれないなどと思いながら走ったことなど無かった。つまり、安全を疑ったことは無かった。僕だけでなくほぼ全ての人がそうだったことだろう。
その笹子トンネルと同じ天井構造だということで、愛宕トンネルの天井板撤去の工事が始まっている。明日からは通行止めにして工事を行うそうだ。トンネルの片方の出入り口付近には多くの車が止められていたが、ずらりトンネル内作業用の車だった。中は写真のように足場が並んでいる。
ところで、僕の職場はこの愛宕トンネルの真上付近にある。僕は最近まで知らなかったことだが、「そこへ行こうとしているのに、カーナビがトンネルの中で“目的地に着きました”と言っている」という苦情のような電話が事務室にかかってくることが、ときどきあるのだという。
何事も過信は禁物だ。
