カモ

「カモ」と書くと、鳥の名前であったり、手ぐすね引く奴に騙されてしまう哀れな人を思い出す。それが「鴨」と漢字で書かれるとなんだか食べ物を想像してしまう。
かつて鉄砲で撃たれる獲物の代名詞のような存在だったカモであるが、自然保護や動物愛護の意識が日本に広く行き渡った今日においては、多くの数が川の水面を優雅に泳ぎ、人を恐れる個体も少なくなった。写真の右上の岸にネコがいる。こいつらには人間の道徳観は通じないはずだが、多くの獲物を目の前にしてどう思っているだろう。狙っているだろうか、それともすっかり人間に餌付けされてしまい、カモは獲物に見えないだろうか。