大雪2nd-2

昨夜、数時間の雪掻きをした。「明日の朝、大きな作業無く出られるように」との願いを込めてのことだった。
夜中に起きて外を見て、夜の作業が全くの無駄であったことが分かった。朝起きてから見たときには絶望した。夜の8時過ぎに車の雪を全部落としておいたはずなのに、車は完全に埋まっていたのだ。
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(上の写真)夕方になって街の様子を見に出かけてみた。家から一番近い国道の除雪も進んでおらず、除雪車が止まっていた。交差点にいた警察官に聞いてみたら、数時間前に故障してしまい、それ以来止まったままだそうだ。
(下、左上)アパートからは人ひとりが通れるだけの幅が100メートルも続いている。車は通れない。その先にある広めの道も轍は付いていたが、車高の高いオフロード車が通ったような跡で、真ん中の雪は高く溝は深かった。いつも交通量の多い道は1車線だけになっていた。国道では、亀になって動けなくなった乗用車もあった。近所の人がスコップで腹の下の雪を掻き出してあげていた。
(下、右上)救急車も消防車も通り過ぎたが、サイレンはいつものように軽快なのに、走りは歩く早さだ。国道なのに人も車も車道を行く。歩道は除雪されていない。歩けたとしても危険だ。歩道沿いの家や商店の屋根からドサッという音を立てて雪が落ちてきた。危険だ。車道ももちろん危険だし、歩道も危険。
(下、左下)屋根に積もった雪が、電信柱にもたれかかって落下を免れている。こんな危なっかしい場所もいくつか見られた。明日からは大雪に関わる2次災害が出てくることだろう。雪国とは違って、普段はこんな大雪が降らない土地に積もった大雪だ。雪国では当然のように防がれている災害が発生するかもしれない。例えば、町外れのちょっとした斜面からの雪崩、そんな程度ことに巻き込まれたとしても、後ろから誰も来なければ大変なことに繋がりかねない。
(下、右下)セブンイレブンの棚には、おにぎりもパンもカップめんも無かった。災害なのだ。青森市でも1mを超えれば大雪だ。それでも年に数億円の除雪予算と多数の除雪車を持っているから復旧は早い。市民にも慣れがある。しかし、甲府においてこの雪は単なる大雪という言葉では済まされない。備えの無い中の全県を襲った大きな自然災害なのだ。