蕾の羽毛

昨夜から雨降りで、今日はずっと降ったり止んだりの天気だった。こうなると気分は悪いものだが、良い事もあった。
そのうちの一つは朝のうちのこと。数日前にテレビでやっていた「シシリアン」という映画を録画しておいたので、仕事が休みだった今日、観ることができた。ジャン・ギャバンアラン・ドロン、リノ・バンチェラが主演するギャング映画。ずっと若い頃にも見たことが有ったが、今また見直すといろいろ気付く。最初の日本公開が1970年だから僕が小学校に入学した頃のことだ。何と言っても街を走っている自動車が皆ヒストリックカーでちょっとわくわくする。シトロエン2CVやDSがふんだんに走っている。渋滞をすり抜けた車はトライアンフTR4、パリ警察が乗っているのはアルファロメオジュリアといった具合。ルパン三世が使うような小さな道具で脱獄をするところから、パスポートの偽造、ハイジャック、そして裏切りと、ギャング映画の楽しみ満載だ。この種のフィルムノワール風の映画は暗い映像の印象が強いが、この作品の映像は明るい。音楽も独特で和風な雰囲気もある。