雲海と霧

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朝からずっと雨降り、ときどき強く降るような天気だった。こんな日は広い屋内で遊んですごせる僕の職場のような場所は大賑わいになる。今日まで緊急事態宣言は続いているはずだが、展示室からは賑やかな声が聞こえ、定員削減中ではあるがプラネタリウムの券は売り切れるほどの大入りだった。 夕方も雨が降り続いていたが、展望テラスに行ってみると面白い景色を見ることができた。盆地の景色は雲海によって隠された。ときおり、遠くの雲間に光り始めた照明が見え、一瞬、薄くなった雲海の底に街の様子が見えた。

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まるで廃墟のように見えてしまうかもしれないが、これは職場の建物の一部。山は深い霧に覆われていた。霧も雪と同様に見慣れた景色をすっかり違うものに変えて見せてくれる。