ススキの穂

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思い出話だが、こどもの頃に買い与えられて読んだ日本昔話の中に「いなばのしろうさぎ」というお話があった。元々は古事記の中にあるお話とのこと。覚えている内容をざっと書くと『向う岸へ渡ろうとした兎がワニたちを巧妙な話で丸め込んで橋を作ってもらうが、騙していたことをばらしたところ怒ったワニに毛をすっかりむしり取られてしまう。苦しんでいたところを通りがかった大国主命に助けてもらうのだが、その時に大国主命が兎の肌を癒すために蒲の穂をほぐして包んだ』というようなお話だった。幼い当時の僕は蒲の穂を知らなかったので大人に聞いてみたりしたのだが、見たことも無いのでまるでイメージが湧かず、代替としてススキの穂を想像していた。