コーヒー

寒くて雪が降りそうな曇り空だったけど、休みだったので散歩がてらコーヒー豆を買いに行った。家から歩いて30分で煎豆屋という店があって、たまに行く。良い香りが店に入ると良い香りがして、そこで豆を注文して、サービスで出してくれるコーヒーを飲む。さすが豆屋さんが入れるだけあって、家で飲むコーヒーよりも美味しい。どうせコーヒー豆を買うなら買うたびに美味しいコーヒーを飲める方が嬉しい。ネット通販には出来ないことだ。
先日コーヒーの値段について書いた(1月14日)ばっかりだけど、美味しいものはおいしい。でもやっぱりこれは疑問だ。需要と供給の関係だけで物の値段が決まっているのではないという良い例だと思う。コーヒー豆は石油だとか小麦だとかと同じように先物取引ってやつで金が動いているから、そっちの方の事情で値段が変わってくるのだろう。突き詰めていくときっとゴルゴ13みたいなドロドロした大人たちの怖い世界があるんだ。
前に東京の稲城に住んでいたときも、たびたびコーヒー豆を買いに散歩した。この店の方は住宅地にぽつんとある店で、喫茶店でもなく、卸しでもない。今日行った甲府の煎豆屋は卸しが本業のようで、店の前には営業車が停まっているし店の奥には大きな焙煎機があるのが見える。きっと市内外の喫茶店やレストランなどに豆を売るのだろう。でも稲城の店はそんな風に見えなくて、しかも店自体がとても目立たなくて、これで食っていけるのだろうかと余計な心配をしてしまうようなところだった。店のご主人の趣味なのかな、と思って自分の中では納得していたが、なんとも奇妙だった。でもここで買うコーヒー豆は良かった。
さて、ゴリゴリ挽いて飲もうかな。