ロゼット

ロゼットを見つけた。何かな、タンポポかな。寒いこの季節に緑の葉で頑張っている。ちょっと調べてみると、人の踏みつけになるような種類の植物の冬の姿だそうだ。もっときれいな放射状に開いたものもあったかもしれないが、とりあえず目に付いたものを撮った。
春になって気温が上がると、種の姿で冬を越した植物が次々と芽を出す。そうすると太陽の光を奪い合う激しい競争が繰り広げられることになる。そうすると背の高い植物が有利になる。スタートラインを同じくするとそれらにかなわない種類の植物が使う手の一つがロゼット。競争相手のいない冬場のうちに葉を広げておいて、寒さに耐えながら少しずつ栄養を蓄える。暖かくなって他の種類がようやく芽吹いたころには、ロゼットたちはすでに薹を立て、花を咲かせる。これで逃げ切りというわけだ。
僕らの世代でロゼットと聞くと、白子さん黒子さんのテレビコマーシャルを思い出す人が多いと思う。温泉に入っている二人の会話で、日焼けのせいか色黒の黒子さんが白子さんの白い肌をうらやむと、白子さんが、ロゼット○○を使っているからよ、と返す形式の内容。白黒だけどアニメだったし、何かの子ども番組でスポンサーをしていたようで、とても良く覚えている。
植物のロゼットと化粧品ブランドのロゼットに関係があるかどうかは知らない。