桜の花が豪華なわけ

上から、桜、梅、桃。
梅と桃は、一つの蕾から一輪の花。
桜は、1つの蕾から三輪の花が咲いている。
これが枝を白く染め上げるほどの花の数の理由だ。

ひとつぶで二度おいしい、小さく産んで大きく育てる、桜の戦略はこんなところだろうか。
桜はもうすっかり散ってしまった。人々の関心は若葉に移った。一方、僕の車にはたくさんの花びらが薄茶色になってこびりついている。休みの日に洗わなければならない。開花のずっと前から期待され、騒がれ、持ち上げられ、しかし短い絶頂期を過ぎると、こんどは嫌われ、厄介者扱い。