中学校の運動会

長女が通う中学校の運動会を見物に行って来た。月曜日の開催ということもあって、お父さんたちの姿は少なく、お母さんたちやお年寄りの姿が多かった。シートを広げての場所取りもなく、小学校の運動会のような華やかさは無かった。日中はまだ真夏の暑さが残るこの時期の開催だけに、多くの人は日影から遠巻きに競技を見ていて、自分の子供が出る競技になると炎天下のトラック近くへ出て行くというふうだった。それでも、見に来た人に日陰を提供するためのテントがあったりPTA参加の競技もあったから、学校側は気遣いもあって大変だろう。
ところで、僕が出た中学校の運動会は非公開だった。理由は知らないが、生徒数が多かったりそのためプレハブ校舎が出来ちゃったりで、生徒の僕から見てもグランドは手狭だった。そんな運動会の中で名物のようになっていて面白かったのが、部活対抗リレーだった。昼食後すぐに行われる競技で、運動系の部活に所属していない生徒にとってはお弁当を食べた後の余興のような感じで見ることができた。
どんな競技かと言うと、それぞれの部活はそれぞれのユニフォームに着替えて出てくる。柔道部は柔道着、剣道部は面や胴こそ着けないが袴をはいている。バトンはそれぞれの競技で使う道具などで、サッカー部やバスケ部はそれぞれのボール、野球部はバット、卓球部やテニス部はラケット、剣道部は竹刀だった。よーいドン!、陸上部はスパイクも履いて身軽な服装だが、なんせ本職なのでトラック半周のハンディが課せられている。サッカー部はまさかドリブルはせずにボールを抱え(←ハンド)て走る。短距離の選手を集めた陸上部はどんどん差をつめていく。やがて剣道部や柔道部が追い越される。サッカー部やバレー部は速い。でもバトンのボールを落としてしまう場合がある。そして袴の裾が絡まって剣道部が転倒するという毎年のお約束的なシーンもあり、沸きに沸いてゴールイン!という楽しい競技だった。