運動会と特設

運動会で万国旗がはためく空の下、よくある特設の電線が気になった。1本が電源のラインでもう1本はUTPケーブルの用に見えた。それが校舎から出てきてグランドの本部テントに続いていた。校舎からグランドまではどうしても通路になっているところを横切らねばならず、2本の電線は20〜30?の間隔を開けてガムテープでアスファルトに貼り付けられていた。僕はたまたまその前に場所を定めてレジャーシートを広げたのだった。なぜそのような場所になったかと言えば、グランドの特等席は禁止されているにもかかわらず堂々とテントを広げて陣取った多くの家族に占領され、善良な家族はそれらのテントの隙間からようやく子供たちの競技の様子を垣間見るような状態にされてしまっていたからだ。

結局、自分の子供の出番以外の時には、グランドがまるで見えない場所に引っ込んで、次の出番までのんびり過ごしている状況だったのだが、そうなると電線が気になった。なぜそんなに気になったかと言うと、その電線を踏んで歩く人が少なくないことに気づいたからだ。そして僕は数えてみた。僕の前を大人から子供まで50人が歩くまでのことだった。結果、50人中16人がこの電線を踏んで歩いた。32%だ。多いとは思ったのだが、なんと3分の1もの人がケーブルを踏んだのだ。僕はこういうものを踏むのはためらう方だ。もしも自分が敷いたと思うと踏んでもらいたくないからだ。でも、かなり多くの人がためらう様子もなく踏んで歩いていたのだ。傍若無人なテントの人たちと関連性があるだろうか。