霞み網

人間が他の生き物を捕まえるための手口というものは、概ね堂々としたものではなくズルさが付きまとう。動物どうしや昆虫でも似たようなものだ。相手が自分よりも強かろうが弱かろうが、その手口にはどこかズルさがあるものだ。人間が鳥に対して使う霞網などはかなりズルい感じがする。蜘蛛の巣もズルい。チョウチンアンコウもズルいし、アリジゴクもズルい。なかなか、堂々としたものが思い浮かばない。これでは世の中がズルいものが跋扈することになってしまう。これはいけない。