下部川

下部川に掛かった橋から上流側を撮影。このあたりからしばらく、川沿いに温泉街が続いている。下部川はこの後すぐに南川内川の水を集めて常葉川と合流する。更に2km弱で富士川に合流し、太平洋を目指す。
時々下部温泉に逗留した作家の井伏鱒二は、釣り名人の床屋(やまめ床)の主人をさそってよくやまめ釣りに出かけたという。現在の下部川は、当時とは護岸の様子なども違うだろうし、温泉街の賑わいも様子が違うことだろう。それでも、このあたりで文豪が釣り糸を垂れていたことを想うと、本当にその辺りに居そうな気がしてなかなか良い。