武田神社に近いところに、プランターがたくさん並んでいる場所があった。植えられているのはアブラナだ。何するのだろうと思って考えてみた。もしかしたらと思い当たることが見つかった。4月初旬、武田通りの桜並木では木々の下に菜の花のプランターが置かれていて、植えは桜の薄いピンク色、下は菜の花の黄色と黄緑色という華やいだ景色になる。きっとそのためのプランターではないかと思った。あくまで想像にすぎないわけだが、そういう華やかな表の舞台裏を見たような気がして、得したような、申し訳ないような、そんな気分になったのだった。
