見下ろす猫

十二支に何故「猫年」が無いのかというと、鼠に騙されたからという昔話が出てくるのが相場で、なんだか面白くない。そこで、まじめに調べてみた。
子・鼠→哺乳綱ネズミ目(齧歯目)
丑・牛→哺乳綱鯨偶蹄目ウシ科ウシ亜科
寅・虎→哺乳綱哺乳綱食肉目ネコ科
卯・兎→哺乳綱ウサギ目
辰・龍→爬虫綱竜盤目
巳・蛇→爬虫綱有鱗目
午・馬→哺乳綱ウマ目(奇蹄目)
未・羊→哺乳綱鯨偶蹄目ウシ科ヤギ亜科
申・猿→哺乳綱サル目(霊長目)
酉・鶏→鳥綱キジ目
戌・犬→哺乳綱食肉目イヌ科
亥・猪→哺乳綱鯨偶蹄目
上記のように分類で調べてみると、トラがネコ科の代表格としてちゃんと十二支に選ばれている。しかも、ネコ科やイヌ科が属する食肉目は別名ネコ目とも言うので広い意味で言えばネコは2つも入っていると言えなくもない。また、ウシとヒツジは科まで同じで亜科でようやく分かれる。これはちょっと依怙贔屓な感じだ。
龍のところに一応分類を書いたが、これはティラノサウルスなどを想定した分類。龍は想像上の動物と絶滅動物の代表格としてランクインとしておこう。
さて、ネコがあるとして、他に選びたいものを考えてみる。クジラも選びたいところだが、実はイノシシが代表している鯨偶蹄目にはラクダやキリンやクジラも含まれる。
人はサルと同じ分類。
強いて言うなら、ウシ科のどちらかを排除して哺乳綱長鼻目の代表としてゾウを入れたい。