落ち葉

八ヶ岳清里の紅葉はそろそろ御仕舞の時期だった。林間は明るく、林床には赤、黄、茶色の落ち葉がたくさん積もっていた。枯れ枝と枯れ葉の間に顔を出した常緑のミヤコザサの葉がやけに目立っていた。
今日は立冬であったが、甲府盆地は比較的暖かな日だった。甲府、韮崎を抜け、須玉、長坂に入ると空気がひんやりしてきた。もう少し厚着をしてきても良かったかなとも思った。紅葉のシーズンだが平日なので僕以外にオートバイは少ないようで、ほとんど見かけなかった。大泉から清里に渡る大きな黄色い橋からは八ヶ岳の裾野と川俣川渓谷に広がる紅葉を久しぶりに見ることができ、景色のよう場所だと改めて思った。そこからずっと長い坂は寒かったのでゆっくり登った。登るに従い紅葉が変化する様子が分かった。清里は冬の寒さが始まっていた。