甲府地方裁判所

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今から10年以上も前になるだろうか、裁判員裁判というものが始まった頃の事。この制度が話題になったときには、変なかった。でも、やがてあれよあれよと言う間に法律が作られてしまった。何故、難関の司法試験を通って多額の給料と安定した職を得た人たちがするべき仕事を、忙しい一般人に仕事を休ませてまで強引に巻き込んで、しかもはした金でこんなことをさせるのだろうと、強い疑問を持った。制度が始まって間もなく、僕宛に裁判所から分厚い封筒が届いた。裁判員裁判をするから甲府地方裁判所に○月○日〇時に来いというもので、よっぽどの理由がない限り断る事は出来ないという意味の事も書かれていた。職場の方もこういうの初めてだったようで、当日の僕が裁判所に行くことについてどういう処理にするかすぐには決まらなかった。そしてその日になり裁判所に行くと、同様に呼び出された人が数十人いた。その後、どういう基準なのか分からないが、僕をはじめ多くに人は帰って良いということになり、裁判員になることは無かった。