天皇杯サッカー

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昨日、天皇杯サッカーの3回戦は、ヴァンフォーレ甲府 vs ヴィッセル神戸。前半に甲府が先制し、もしかしたらと奇跡の再来を夢見たが後半になってFWの主力を投入した神戸に1-4で破れてしまい、ベスト8に残ることはできなかった。鹿島アントラーズに対しPK戦の末に勝利した2回戦と同様にジャイキリの再現を期待したが成らなかった。

ところで、写真の陸上競技場は、甲府市の緑が丘スポーツ公園。なんとも古めかしくほのぼのとした雰囲気が漂うが、なんとここで1954年(昭和29年)の天皇杯サッカー勝戦が開催されたという歴史がある。天皇杯の決勝と言えば国立競技場というのが決まりモノだが、それは国立競技場が作られた目的の東京オリンピックから4年後の1968年からのことで、それ以前の会場は持ち回りだったのだ。 当時は山梨県立だったこの競技場で行われた決勝戦は、延長でも決着がつかない熱戦となり、再延長を繰り返し4回の延長170分の激闘の末、慶應BRB東洋工業を5-3で下して優勝した。慶應BRBとは慶応大学サッカー(ソッカー)部のOBで構成したチームだそうで、東洋工業とはマツダつまりサンフレッチェ広島の前身だ。サンフレッチェと言えば、昨年の天皇杯勝戦ヴァンフォーレ甲府とPK戦まで縺れた対戦相手ではないか。ちょっとした因縁を感じる。