シモツケ

清里に勤務していた頃に覚え、よく見た花だった。だからてっきり標高が高めの土地に咲くものだと思っていた。でも、甲府愛宕山にもあった。人為的に植えられたものだとは思うが。
シモツケの名前は、下野(今の栃木県付近)という地名に由来するという。僕は社会科で旧国名を習った頃から、「下野」をどうして「しもつけ」と読むのか気になっていた。隣の上野(今の群馬県付近)も「こうずけ」と読むから同様だ。普通の人なら大して気にならないかもしれないが、僕の場合は漬物が嫌いなのだ。だから、「○○つけ」とか「△△づけ」という音にはとても敏感だ。つまり僕にとって、そのような名前がついたものは避ける必要がある危険物なのだ。

さて、Wikipediaによれば、「下野(しもつけ)」は「下毛野国(しもつけのくに)」というのが元で、そこから転じたようだ。つまり、「野」は「つけ」じゃなく「の」だった。「漬物」とはぜんぜん違うというのに、気の毒な名前だ。もっとも、僕から見て気の毒だということで、普通の人にとってはなんとも無いことだろうが。