八丁堀4

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鉄砲洲稲荷神社に長居はしなかったが、路地を覗いていたりしたためか思いの外時間が経っていた。川を渡ると、黒い水面に灰色の雲が映っていた。岸辺にボートが何隻か係留されているのを見て、シンゴジラのシーンを思い出した。今まさにあのアーチ型の橋の向こうから得体のしれない巨大な怪獣が川をさかのぼってきたとしたら、僕はいったいどういう行動を取ればよいのだろう。一目散に逃げるべきか、ひたすら写真かビデオを撮り続けるべきか。 再び歩き出し、ようやく昼食後に最初に目指したはずの堀部安兵衛の石碑のある場所に着いた。碑文には、どこで生まれて何処へ行ってどうなった、ということが淡々と描かれていた。堀部安兵衛は人気があるのでアマゾンで検索するといろいろ本が出てくる。忠臣蔵となればさらに件数はぐっと増える。でも僕はこれまであまり興味が無かったので、帰って来てからウィキペディアで読んでおいた。 仕事の約束の時間よりも20分ほど早く到着した。その日の仕事は、神社でのお祈りのおかげもあってか順調に終了できた。台風の接近が伝えられていたので、寄り道せずに帰った。

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