観音城

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芦川沿いに聳えるこの大きくえぐれた高い崖には観音城という名前があるようだ。今は綺麗な舗装路になっているが、その昔は上流の集落に様々な物資を運ぶための人や荷を載せた馬の事故が多い悪路続きの難所だったとのことで、馬頭観音が祀られたという。しかし、今の舗装路は自動車や単車であればほんの数秒で通り過ぎてしまうような場所なので、この景色は見落としがちでもある。僕が甲府に来てからの20年の間に、この辺りの道もかなり改修が進んだ。その度に通りやすくなり、景色を見る時間も少なくなった。新しい舗装路と良く晴れた天気の中では、昔の人の苦労を偲ぶのはなかなか難しい。