コダックのいろいろ

昨日の文章の続きはいずれ書くとして、家の中をちょっと探してみたらいくつかコダックの品物が出てきた。
一番上はコダックのフィルムケース。これはだいぶん最近のケースで、ふたにコダックのシールが貼られている。もっと前はシールがなくて筒の方も黒かったと思う。更に前はふたがグレーだった。僕の場合、このケースを天体望遠鏡アイピース入れに使っていた。近ごろのアイピースアメリカ規格になってしまいぶっとくなったが、昔のアイピースはドイツ規格のスリーブで径が小さいので25mmまではこのケースに収まった。
次の写真はスライドケース。ポジフィルムを現像に出すとコダック系の現像所ではこのケースに入れられてきた。このケースは1996年のもので、スライドマウントは樹脂製のものになっている。更に前はコダックのスライドマウントは紙製だった。富士が樹脂製だったのでなんだか富士系の現像所に出したい気がしていた。紙製マウントはメモが書きやすいがスライドプロジェクターの中で詰まりやすくもあった。
スライドプロジェクターといえばカローセル。日本ではキャビンやエルモが多く売られていた。高校の地学室にあったのもキャビンだった。でもカローセルがいい。ドイツコダックの製品で、カローセルS-AV2020や2050なんていう機種が名機だった。格好つけた人はエスエーブイなんて呼んでいた。このドーナツ型のマガジンがプロジェクターの上に乗っかって、スライドマウントはカタンと音を立てて下に落ちて映像が投影される。あちこちのプラネタリウム館で使われていた機種だ。僕の職場のプラネタリウムでは、つい一昨年までこの廉価版のエクタグラフィックⅢが多数使われていた。投影中に電球が切れて画が映らなくなり暗がりの中で電球交換したりして、あー懐かしい。
最後はカバン。前の会社のときに映画の現像などで有名な大手現像所のイマジカからもらったもの。正確にはイマジカとの仕事を担当していたKさんからもらったもの。ただ「kodak」ではなく「Eastman」という名板が付いている。イマジカはコダックと関係が深い会社だし、コダックの会社名は「Eastman Kodak Company」、「EXR」はコダックのカラーネガフィルムの名前だから、このカバンもコダック由来のもので間違いないと思う。泊りの出張だとこのカバンに荷物を詰め込んで出かけているが、15年以上使っていてなんともない。もっとも、出かける回数自体はとても少ないが。
もっとずっとマニアの人なら、レチナとかスピグラとか出すのだろうが、貧乏な我が家にそんなものは無い。