サクラカラー

オレンジ色のサクラカラー、ずいぶん昔の景色のようだが、撮影したのは去年のこと。長持ちしている。ウィキペディアによればサクラカラーがブランドをコニカカラー(青)に変えたのは1987年のことだというから、もう四半世紀を超えた。だからこのテントもそれ以上の年齢というわけだ。
昔の写真屋さんには、「緑色(フジ)」と「オレンジ色」と「黄色(コダック)」が仲良く並んでいたものだ。実際は各社の仲が悪かったのかどうか分からないが、3つの色が混じらないこともあった。。旧い規格のフィルムは別として、8ミリもディスクも共通にはならなかった。一方、110フィルムとAPSフィルムは共通規格だった。現像プロセスも概ね共通化されたので、サクラカラーをフジカラーの店に持って行っても普通に受け取って処理してくれた。その場合、フィルムはサクラカラーでも、ネガ袋はフジカラー、プリント袋とプリントの紙もフジカラーになっていた。共通だったから、3社とは別の現像所も存在していた。
写真はフィルムからデジタルに移り変わった。3つの色の内、オレンジ色(青)と黄色は写真屋さんから消え、緑色のフィルムだけが売り場の隅っこで細々と生き残っている。そしてこの写真を撮った神社には、オレンジ色のテントが生き残った。