子供の自転車

先週、子供の自転車の手入れをした。長女が乗っていて、新しいのを買ってから後、数年間ベランダに置いてあった物だ。少し遅いぐらいだが、次女が自転車に乗ると言い出した。言い出したのは春先だったから、今頃まで遅くしてしまったのは僕のせいだろう。
お下がりの自転車はもともと傷んでいたが、数年間の放置の間に益々みすぼらしくなっていた。チャララと鳴らすベルはボロボロ、ダイナモライトも樹脂部分が折れている。ハンドルのグリップは融けてベトベトしている。サドルも薄汚い。ブレーキワイヤーは特にひどく、アウターのビニールの被覆が劣化して剥がれ、その下の鉄のスパイラルが錆びている。ブレーキレバーを引くとブレーキが動くので、機能は保たれているようだが、全体的に見てこれとグリップが一番みすぼらしさを醸している気がした。
まずは部品を揃えようとホームセンターに行ってみたが、子供用の部品はほとんど売っていない。その日は一度諦めて、家に帰って楽天で探してみた。でも無い。次の休みの日にホームセンターの大きいところを回ってみたが、やはり無い。グリップを見つけたが橙色のフレームに水色のグリップでは宜しくない。ワイヤーも無い。結局、自転車屋さんに入ってみた。するとカラーのワイヤーがあった。橙色は無いが黄色があったので、聞いてみたら、指定の寸法に切ってくれた。グリップも橙色のやつがあった。ホームセンターなんか行かないで、最初から自転車屋さんに来ればよかった。
その後、自転車を分解して、隅々まで拭いて磨いた。サドルは妻が磨いた。黒く汚れがこびりついていたメッキ部分を磨くと嘘のようにきれいになった。ブレーキワイヤーはもともとが銀色のアウターだったのを黄色にしたので、前よりも映える気がする。
やがて学校から次女が帰ってきた。自転車を見せたら、早速、乗りたいと言った。外で自転車に跨って歩き、ノロノロと進むだけの次女にしばらくつきあった。お友達がやってきて「自転車買ってもらったの?」と言った。次女はなんと答えてよいやら迷っていたようだが、僕はその質問が嬉しかった。