B747からB777へ

政府専用機B777になるらしい。2019年からの導入だということだ。今、運用中のB747はそこで退役ということになるのだろう。国内の民間では、すでにB747は現役引退してしまったので、政府専用機が後になった。
僕が子供の頃のB747は、「ジャンボジェット機」とか「ボーイング セブンフォーセブン」と呼ばれて、人気があった。飛行機での旅行がまだまだ一般的ではない頃のことで、憧れの的でもあった。僕が小学校に入学したときに買ってもらった12色入り色鉛筆の缶の絵柄もボーイング747だった。その頃、数年の誤差があると思うが、テレビドラマで「アテンションプリーズ」というのをやっていた。JALが協力していて、JALの制服を着ているおっちょこちょいのスチュワーデスがいろいろとやらかす内容だった。その後も飛行機を舞台にしたドラマは多かった。僕にとっては、テレビで見た映画の「大空港」なんかが記憶に残っている。
僕は就職したとき、パイロットケースを買った。厚皮製のが良かったが、値段が高かったので、ボール紙の芯を人口皮で巻いた安い奴だ。アタッシュケースを使っている先輩社員もいたが、パイロットケースの方が欲しかった。子供の頃からの飛行機への憧れがそうさせたのかもしれない。そしてB747へも乗ることが出来た。羽田-札幌便は何十回も乗った。そのうち、B747はモデルチェンジされ、JALでは「スカイクルーザー」、ANAでは「テクノジャンボ」と名付けて次々と導入された。機体にくじらの絵が描かれたこともあった。僕は、冬の札幌発-羽田行のB747が落雷を受けた時に乗っていたこともあった。
色々な想い出があるB747はあと数年で無くなる。そしてB777へ。僕も思えば歳を取った。