朝日を受けた櫛形山

今日、早朝は晴れていたのにどんどん曇ってきて、通勤時間には雨になってしまった。そして一日中気温の上がらない日だった。つい先日まで真夏日(最高気温が30度以上の日)があったのに、もう「寒さ」を感じるようになってしまった。ちょうど良い日はなかなか少ないものだ。
ところで朝日と言えば、僕が小学生の頃にちょっとした思い出がある。「朝日」と名の付く会社は新聞や生命保険だけでなく実に多くの業種に多くの会社がある。今も場面がくっきりと浮かぶその思い出の中にある朝日は「朝日通商」という会社の名前だ。僕が小5の頃、世間はラジカセブームに沸いていた。家電各社は競って新製品を発表し、電気屋さんは店頭でガンガン音を出していた。SONY-Studio、National-MACToshiba-アクタス、Hitach-パディスコ、などなど。僕は電気屋さんに通ってせっせとカタログを集め、研究にのめり込み候補の機種を選定した。思えば僕の調べごと好きはこの頃から始まるのかもしれない。家族の中でもカセットぐらいあってもいいでしょという方向になり、ついに望みが実現するところまで来た。しかし、ある日父が買ってきたのは僕が全く知らない「フェアメイト」というブランドのラジカセで、なんと木目のプリントがされたボディの製品だった。もちろんショックは大きくいろいろと文句を言ったのだが、父はフェアメイトのカタログを見せて様々な機種を作っているメーカーであることを説明し「外国では人気なんだぞ」と嘘っぽい説得をしてみせた。結局それでしばらく我慢することになったのだが、機能は並みのものではあったが、音が案外良かったのを覚えている。世間のブームでは高級機種に大口径スピーカーや2ウェイスピーカーの機種が出始めた頃だった。その奇妙な木目のラジカセのカタログに「朝日通商」と書かれていた。
先ほど調べてみたら、フェアメイトのラジカセは朝日電機という会社が作り、親会社の朝日通商という会社が販売しているものだったようだ。