影日向

日中、おや?窓の外が変だぞ、と思って外を見た。黒々とした雲があるのに日が指しているところがあった。それが、一番手前の尾根は日影で、その向こう側の尾根が日向、更に向こうの山も日影と日向があるような、それもコントラストの強い景色だった。
このところ家の周囲からキンモクセイの匂いがしている。先日妻と近所を散歩したら、あちらでもこちらでも花が満開で、街路樹として植えられている場所もあった。毎年僕はキンモクセイの時期に体調を崩す。だからこの匂いが嬉しくない。昨日だったか、天気予報で有名な人が、夏が長引いて秋がひと月ぐらい後にずれているというようなことを言っていたが、キンモクセイの花は毎年ピッタリ同じ頃に満開になるし、僕の体調もそれに合わせるように落ちる。ジャコビニ流星群も同じ時期だ。もしかしたら流星群と同様に、黄道上のこのあたりに僕の体調を狂わせるような宇宙物質の流れがあるのではないかと、妄想すら浮かんでしまうこの時期なのだ。