守衛室

国立天文台の正門を入ったところにある守衛室。文化財の多いここにあって、なんとこれも登録文化財になっている。近頃は、古い建物があると片っ端から登録文化財というような雰囲気もあるのだが、古い建物が現在に残っているのにはそれなりに理由もある。単に壊すきっかけが無かったものも混じっているだろうが、多くは壊す必要のなかったものであろう。バラックのような建物はむしろ壊す必要があるだろうが、普通よりも頑丈にできていれば、それが古いからと言って壊す必要もない。デザインが良ければなおさらだ。
この建物は、国立天文台の敷地内にあったがために周辺の開発に飲み込まれることも無く今日まで生き残ってきた。きちんと作られた建物でもあるためか、ちょっとした風格すら感じさせる。