本堂の裏手

寺の裏山から本堂の裏手を見下ろしてみた。よく見るといろいろと我楽多が置かれている。見えているところをきれいに保つためには、見えないところに様々なものを置いておかなければならないこともある。
10年以上前、いろいろなところで「バックヤードツアー」というのが流行ったことがあった。劇場、図書館、博物館、果ては工場や一般の会社まで、流行った頃にはテレビでも取り上げることが多かった。でもなんか手間がかかって大変そうだなと思った。そもそも見られて欲しくないものがバックヤードに置かれていることが多いわけで、一般の人をそこに通すためには、よそへ隠さなきゃいけないものも多い。といって、いかにも「片づけてます」感があると見ている方はがっかりだろうし、適度に雑然とした感じに演出していたのが多くの場合は本当のところだろうと思う。ということは、バックヤードツアーを実施するために隠さなきゃいけないものを置いておく更なるバックヤードが必要になる。近頃このツアーが廃れてしまった原因は、開催側の疲弊によるところが多い気がする。