近所の里山に整備されているアスファルト敷きのつづら折れの道には、数多くのソメイヨシノが植えられている。今日、暑い中を散歩するのに日影を選んだらこの道になった。ただしその分坂道を登るのにたっぷり汗をかくことにもなった。道の脇には、大きく枝を伐採された桜が点々と続いていた。中には枝を残さず根元から伐採された株もあった。それらの切り口を見ると、カミキリムシにほじくられた痛々しい穴とおがくずのような食べ残しがたくさん見られた。チェーンソーの切り屑とは全く違う。ほじくられた穴とおがくずのような木粉は、今、猛威を振るっていると言われる「クビアカツヤカミキリ」の仕業だろうか。
全体が黒く首の部分だけが赤いというまるでホタルのような外見のこの昆虫は、国立環境研究所の侵入生物データベースには記載があるのだが、特定外来生物には指定されていないようだ。同データベースに表示された地図によれば、山梨県での分布は確認されていないという。この写真も違う種類のカミキリムシによるものかもしれない。