木賊峠

休みだったので単車で出かけてみた。以前住んでいた盆地南部からは、その南にある御坂山地やそれを越えて富士山方面に行くことが多かったが、今日は北側へ。
千代田湖へ登り、昇仙峡を経て、観音峠、更に木賊峠へ。観音峠から木賊峠へはアップダウンの少ない道が続く。単車のエンジン音を上回る音量でセミの鳴き声が聞こえる。
木賊峠で休憩。数年ぶりに来た木賊峠は、ずいぶん木々が伸びてしまい展望が悪くなった。のんびりしていたら目の前に虫が下りてきた。何かの幼虫だ。糸を出してぶら下がっている。よく見ると他にもぶら下がっている。どういう意図だか分からないが、更に糸を伸ばして軟着陸し、そこからはモソモソと地を這っている。たまたま道路に降りたならばタイヤに踏み潰される運命が待っているかもしれない。ハッと思って調べると、やはり肩の上にも這っている奴がいた。あわててそれを弾き落とし、今度は髪の毛を両手の指でバサバサとやってみたが、幸い、頭の上には降りた奴がいなかったようだ。
増富温泉を抜け、途中から折れて明野の高原の広い農道を通り、家に帰った。朝食を食べ、のんびりとコーヒーを飲んでから出かけても、昼食前に帰ってきた。ここに住んでいればこその国立公園クルーズだった。