たんぽぽ

タンポポの花をクローズアップすると、花の真ん中でくるくると「ぜんまいのように」「あるいはチョウの口吻のように」丸まったものがたくさんある。調べてみると、これはめしべ。つまりめしべがたくさん見えているということ。タンポポの花は、どうやら花が100以上集まった塊が一つの花のように綺麗に見えているようだ。一つのめしべに一つの花びら、花びらは外側のものほど長い。良くできている。
東京に住んでいたときには、「セイヨウタンポポ」という外来種しか見たことがなかったが、こちらへ引っ越してきた13年前にびっくり。数年後に植物に詳しい同僚に教えてもらったところ、「エゾタンポポ」という在来種だった。住んでいる団地の庭で咲くのもそうだし、勤め先で咲いているのもそうだった。葉っぱも柔らかい手触りで、おひたしにすると美味しそうに見える。でもまだ食べてはいない。